「毎月銘板」
2012年1月~12月までの一年間をかけて
「 銘板ってなに? 」って疑問にお答えできるように企画して作成したページです
このページが前半の半年、後半の半年7月~12月もあります。ぜひ、ご覧ください。
2024年4月のホームページの更新を行っています。2012年の記事をすこしだけ手直ししています。
再掲載情報 : 2024年4月8日 2012年3月分を再掲載しました。
2012年の一月分です。一年間継続してできるかなぁ~という不安の中、作業を始めたことを覚えています。
なんと干支がひとまわりしました。月日の経過は早いですね。(2024.4.8現在)
まずは、一番一般的な銘板:ステンレス製の銘板です。
文字と外枠以外の部分を薬品で溶かして凹ませてつくる銘板です。
一つの銘板で、 「補足説明: エッチング(薬品で溶かすこと)」
エッチングされた直後の状態 と色を入れて銘板として完成させた状態の2つの状態を見て頂きたく 1月と2月の2か月に渡って色なし、色有りを掲載しました。
最近は、鏡面加工された材料にエッチング加工を施し、あえて色を入れない看板も見受けられるようになりました。ぴかぴか光ってきれいな仕上がりになります。
ちなみに エッチング加工とは、金属を溶かすことのできる液体を使って溶かしたいところだけを選択して溶かす技術の総称をいいます。機械加工のような物理的な加工ではありません。
毎月 月末までに銘板を作って それを掲載することを目標にしていました。
****ここからは過去掲載分 に加筆 訂正 しています。****
2012年一月(平成24年) ロンドン五輪開催-、山中教授がノーベル医学生理学賞を受賞の年。
ステンレス製のエッチングによる銘板を作ります。色を入れず、彫りっぱなしの銘板です。
今日は、1月20日。月末まで
あと、10日あまり、間に合うでしょうか?心配です。
--->なんとかぎりぎり間に合いました。
一般的には、色のない銘板はあまりないかもしれません。ですが、案外、銘板らしい銘板になるような気がします。個人的には、好きな仕上げ方法です。
SUS304をエッチングするとなんとも言えない色合いに掘り込むことができます。写真をもっとうまくとれると雰囲気が伝わると思うのですが、このくらいが今の限界のようです。次回以降、工夫します。
2012年2月分です。2か月目にして早くも期限ぎりぎりの掲載だったようです。1月の銘板に色を入れて仕上げたものです。塗料を流し込み、高温で乾燥させています。仕上げ作業に経験の差がでます。残念ながら、親父の仕上げと比べて、わたしの仕上げはあと一歩なにかが足りないようです。
****ここからは過去掲載分****2012年二月
1月と同じデザインで、今度は、掘り込んだ部分に色を入れて仕上げます。色が入ると銘板の表情が変わります。上手に写真が取れるように撮影の技術も上げなくては、、、、
・2月29日、ぎりぎり間に合いました。
撮影者が写りこんでいますが、ご容赦ください。撮影技術はまだまだのようです。
もっとも一般的な金属銘板の仕様です。
SUS304 0.8t W68mm×H52mm エッチング後 墨入れ クリア塗装
アップの写真で凹凸がいまいちはっきりしないのが残念でした。
2012年3月分です。 鏡面研磨(燕三条地域の技術が有名)された材料で銘板を作ったんですね。鏡面研磨された材料はとにかく傷が付きやすく扱いに丁寧さと経験を要求されます。
約15~20工程が必要な銘板作成作業に於いて、傷がつく可能性のある工程は山ほどあります。わたしは、よく 「煮たり焼いたりするので、、」といいます。ですので、鏡面加工の品物を扱うときは一人で集中力を高めて作業するようにしています。
きっと、この銘板もひとでこっそり作ったんですね。(何年か前で記憶が曖昧ですが。。。)
そう考えると、なんか鏡面加工された銘板ってちょっとさびしいですね。
****ここからは過去掲載分****
三月
「 1月2月とまったく同じ品物? 」と疑いたくなりますが、まったくの別物です。
超鏡面加工が施された材料を加工して作りました。ほんとうにすぐに傷がつきました。
荒れた手で触る事は、許されませんでした。
(残念ながら、撮影技術が乏しく鏡面具合がうまく再現できていません。)
結局、作業中についてしまった傷をとるために再度磨きをかけました。
いずれ、近いうちに?、できれば1年以内くらいに、
全然、傷のつかない加工法を考えて再度挑戦したいと思います。
(2015年4月の段階で、2012年当時よりは、断然に技術が向上しました。今作れば、再研磨の必要はないと思います。)
色の入っていない方は、わたしは一切磨いていません。傷フリーで作成できました。
四月
1、2、3月と同じデザインで材料をステンレスから真鍮(BSP)に変えて作成しました。
真鍮の綺麗な金色の輝きをうまく仕上げに活かせるようにしたいと思います。
素材の違いを比べて頂ければ幸いです。
ステンレスと違い金色に輝いています。そろそろ違うデザインの銘板を作りたくなってきました。
五月
やわらかい素材であるアルミニュウムを使った銘板を作成しました。
ステンレス、真鍮、アルミニュウムで弊社で扱える金属の材料としては、ほぼ出揃った感じです。鉄はあまり銘板に使用しません。錆に弱いからですね。
0.4mmの薄いアルミ箔に印刷をして、裏面をシールにしてあります。表面はクリア塗装してあります。
( これが黒一色だと、渋い銘板シールになります。)
せっかく、シールにしてあるので筒に貼ってみました。強力なシールなので、あちこち貼ると、後日大変な事になります。
六月
いろいろ考えた末、アクリル製の銘板にしてみました。
毎月銘板のロゴからがらりと変えて、
毎年6月に三条市で行われている凧合戦をモチーフに銘板を作成してみました。
江戸時代の1649年から行われいるそうです。たこ合戦ではなく 「いか 合戦」と読んでください。
なぜか三条市では、 たこ合戦ではなく 「 いか 合戦 」なんです。 よろしくお願いします。
写真だとわかりづらいですが、凧をイメージした印刷は、表と裏と両側から印刷してあります。
凧の文字と IKA-GASSENの文字、それから職人の部分は、掘り込んで色を入れてあります。
一年間のちょうど半分にあたる 6月30日、毎月銘板の6月のぎりぎりのタイミングに製作が間に合いました。ほっとしています。 次月からは、今年の残り半分の予定を考えつつ、半年間を無事乗り切れるように計画を立てて行きます。 今後ともよろしくお願い致します。 2012.6.30 石川正徳